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冬の寒さと車椅子

2019-01-12

寒さが一段と厳しい季節になってきましたね。

寒さは様々な体調不良をもたらしますし、風邪やインフルエンザも流行る季節です。

健常ではない、何かしら抱えている身体ですと気温や気圧などを敏感に感じやすいです。

これからの季節、少しでも楽に過ごせるように体調管理をしっかりとしたいものですよね。

 

車椅子生活者にとって、車椅子は足ですが、移動の必要がないときはソファでくつろいでいたり、ベッドにいたりで車椅子に座っていない時間も当然あります。

外用と屋内用で使い分けている方もおり、そのような方は玄関に外用の車椅子を置いている場合が多いです。

車椅子は金属製ものが多いので、この寒い時期しばらく乗っていない状態だと冷えています。

クッション面も冷えてしまう場合が多く、冷えた車椅子に座ると冷たさが身体に伝わってしまいます。

 

麻痺などで冷たさをご自身で感じなくても、身体は冷えてしまうため、お腹を下してしまったり、風邪をひきやすくなってしまったりするため、車椅子の冷え対策はとても重要だと言えるでしょう。

車椅子の冷え対策

車椅子が冷たくなると、身体も冷えてしまうので、ソファやベッドなどでくつろいだ後、車椅子に移乗する前に車椅子自体を暖めておくと快適に過ごせます。

座面にホッカイロを貼る

車椅子に座っていて、一番身体と触れる部分がお尻と背中です。その部分にホッカイロを貼ることで、車椅子からくる冷えをシャットアウトできます。

しかし、低温やけどの恐れがあるため、温度を感じにくい方は注意が必要な方法です。また、温度を感じ取れる方でも、ご自身でホッカイロを外すことができない場合はあまりお勧めできる方法ではありません。

あったか素材のシートを敷く

ボアになっているもの、起毛タイプのもの、毛布のようなものなど、通常の椅子に使用するタイプのあったか素材の座布団やシートを敷くことで、車椅子の冷たさを解消できます。

シートやクッションを敷く場合、座り心地が変わってくる可能性があるので、実際に使用感を試してみてから購入するようにしましょう。

家の温度を快適に保つ

そもそもの話ですが、室内の温度が快適な温度で一定を保ていれば、車椅子が冷えることもありません。

また、室内の温度差がなければ、ヒートショック現象の予防にもなります。ヒートショックとは、例えば暖かいリビングから暖房の効いていない寒い廊下やトイレ、お風呂場などに移動するとき、温度差によって体調を崩してしまうもので、最悪の場合死亡するケースもある恐ろしいものです。

最近の家では、機密性・断熱性が高まっており、家の暖かさが外に逃げにくい構造になっています。しかし、築年数が古い家だと断熱材が劣化していたり、もともとの性能が今に比べて良くなかったりと、暖房をつけていても暖房器具の周りしか暖かくない場合があります。

家の構造を変えることは難しいですが、熱の逃げやすい窓などに貼るだけで冷気が外から入るのを抑えてくれる商品などをうまく利用して、少しでも部屋の中の熱を外に逃さない工夫が必要です。

外出時はハンドリムとフットプレートに注意

車椅子で外出時、金属製の場合が多いハンドリムとフットプレートはとても冷えます。

フットプレートは靴を履いているため、直接冷たさが身体に伝わることはないですが、ハンドリムは自走している方にとっては必ず触れる場所です。

手袋をすると滑ってしまい漕ぎにくくなってしまいますが、滑り止め加工のついた手袋を使用することで滑りを抑えることができます。

冬の寒さと上手に付き合おう

私は寒いのが苦手なので、正直冬が大嫌いです。

南の島に移住したいくらい寒いのが嫌です。

しかし、そんなに簡単に南の島に行くことはできないので、工夫をしてこの寒さを乗り越えるしかありません。

車椅子が冷えていると身体にも冷えが伝わり、体調を崩してしまう要因になりかねません。

車椅子自体が冷えないように工夫をするのはもちろんですが、できれば室内全体が冷えないように対策を心がけるとよいでしょう。

そうすることで、車椅子の冷え防止はもちろん、ヒートショックの予防にもつながります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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