車椅子生活からの仕事復帰まで
中途障害の場合、車椅子生活になった後、仕事がどうなるかということは、大きな不安の一つです。
せっかく社会復帰できる状態になっても、以前の会社に戻れないということは、残念ながら結構あるケースです。
私の場合は、接客業で立ち仕事をしていたので最初から戻るということはあまり想像ができませんでした。従業員スペースは階段しかないですし、重い荷物を高い棚から降ろすなどの作業は、車椅子では難しいので。
また、非正規雇用だったこともあり、契約期間満了という形ですぐに無職になってしまいました。病気になった時、ある程度覚悟はしていましたが、働けないと言われるとやっぱり精神的にくるものがありました。
立ち仕事の場合は仕事の特性上なかなか復帰することは難しいですが、事務職をしていた場合でも、会社がバリアフリーの環境が整っていなかったり、小さな会社で障害者を雇う義務がなかったりする場合は、そのまま同じ会社で働き続けることは難しい場合が多いようです。
会社によっては、最大で取れる休職期間の間は籍を置いてくれるなど、退職という形となるにしても、一応の配慮をしてくれる場合もあるようです。
休職期間中給料が何割か支払われる会社もありますが、ない会社もあります。しかし、社会保険には加入できているので籍を置けることはもし給料が入らない場合でもメリットはありそうです。
働けない間のお金は、初診から1年半以内は傷病手当金というものがもらえます。仕事中の怪我などの場合は基本的に労災がおります。
職を失ってしまった場合は、雇用保険に入り条件を満たしていれば失業手当が受けられます。
病気や怪我により障害が残った場合、初診から1年半後に条件を満たせば障害年金がもらえます。
障害年金は、その後就職できたとしてももらい続けることができます。
再就職が難しい場合は、生活保護もあります。
このように、もしもの場合に備えて様々な制度があります。上手に利用すれば安心して生活をすることができますね。ただ、全て条件を満たせば貰えるものなので、制度を受けられない人がいるもの事実です。。。
原因不明の場合は、申請に必要な書類に書ける病名がないということで、制度を利用できない場合が多いです。
まぁ原因がわからないものを簡単に受け付けてしまうと、仮病なりで不正に色々と受けようとする方もいるということで、難しいところではあるのですが、必要な方にしっかり届くような制度になってほしいですよね。
今回は、車椅子生活になった後、同じ会社に戻れるケースは少ない。働けない間は、色々な社会保障があるということをご紹介しました。病院や役所によって、こういうことをしっかり教えてくれる場合と、そうでない場合があるので、自分でもどのような制度を利用できそうかを調べて確認するということが大切です。
次回は、その後の仕事探しについてを書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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