車椅子ドライバーの運転で操作に困ること

車椅子ユーザーの運転

車椅子ユーザーの多くは、足に障害を抱えています。

そのため、足でアクセル・ブレーキを操作することが難しいため、手動運転装置という手でアクセル・ブレーキを操作する特殊な装置を使って運転する場合が多いです。

アクセル・ブレーキは問題なく操作ができるので、運転中にもし手動運転で運転している車とすれ違ってもわからないと思います。

しかし、運転中はブレーキとアクセル以外にも操作をする場面がありますよね。

そんな時に手動運転装置だとちょっと困ることもあるのです。

車椅子ユーザーでも改造なしで運転される方もおりますし、右の片麻痺のために左足を使って操作をする改造をするという場合もありますが、今回は手動運転装置を使用して運転する場合のお話です。

ちなみに、車椅子ユーザーの乗る車の改造についてはこちらの記事でご紹介しています。

手動運転装置の操作方法

手動運転装置は左手でアクセル・ブレーキのレバーを操作し、右手でハンドルを操作します。

手動運転装置のレバーを前に倒すとブレーキがかかり、後ろに倒すとアクセルを踏んでいる状態になります。

片手でのハンドル操作になるため、そのままでは曲がる際にハンドル操作が大変です。

そのため、多くの場合はハンドルに旋回ノブを取り付け、ハンドル操作を行いやすいようにしています。

ノブの形状は様々で、手に障害がある場合でも対応できるようにラインナップが揃っています。

通常の運転では、まっすぐな道などはハンドルを片手で操作をしてもう片方の手をフリーにすることも可能ですが、手動運転では常に両手がフル稼働です。

ですので、絶対に運転中の携帯電話の使用ができないので携帯で捕まることはあり得ません(笑)

もちろん運転中の携帯電話の使用は使える状態であっても厳禁ですが、できることであっても手動運転だからできないことは他にもあります。

飲み物を飲めない

運転中喉が渇いた時にペットボトルの水を飲んだり、またドライブスルーでコーヒーを購入して飲んだりするのも運転の醍醐味の一つですよね。

しかし、両手がふさがる手動運転の場合、ドリンクを飲むのが難しいです。

どうしても水分補給がしたい場合は、長い信号に捕まった時に飲みます。

ハザードを出すのが大変

通りの多い道に出る時や、交通量の多い場所で車線変更をする時、譲ってくれた車にお礼の意味でハザードを点灯させることはよくあることです。

しかし、手動運転の場合ハザードを点けるためには一度左手をアクセル・ブレーキのレバーから離してハザードのボタンを押さなければなりません。

それには危険が伴いますが、ハザードも出さない奴とも思われたくないので、毎回葛藤です。

筆者の場合は余裕があるときはパッとハザード点けてますが、難しそうなときは譲ってもらう時になんとか会釈します。見えているかはわかりませんが・・・

ワイパーの操作も大変

運転中の突然の雨、視界が悪くならないようにワイパーも操作しなければなりませんが、ワイパーの時にもアクセル・ブレーキである手動装置から一瞬手を離さなければなりません。

小雨の場合は信号で止まるまで頑張るのですが、急なゲリラの場合はなかなか大変です。

最近の雨は雨の強弱も頻繁に変わることも多く、ワイパーの速度も頻繁に変えたくなりますが、そんな雨の時は結構大変です。

万が一の事故や立ち往生の時の不安

これは手動運転だけでなく、全ての身障ドライバーの感じることだと思いますが、車の改造で運転自体は普通にできます。

運転に慣れてしまえば一般の車と変わらずに運転できます。

しかし、万が一事故や雪などで立ち往生してしまって車外にでなければならないような状況になった時、どうすれば良いのかという不安は常にあります。

車椅子を自力で積み込んでいる方の場合は、スペースと時間があれば車椅子を自分で出して外に出ることができます。

しかし、リフトなど電動のもので収納をしている場合はなかなかそううまくはいきません。

普段の運転には全く支障がないですが、イレギュラーへの対応となるとどうしても難しい部分があるのではと感じています。

それでも運転は楽しいし世界が広がる

車椅子で運転して出かけるのは、結構大変な事かもしれません。

身体が不自由な分、設備で補える部分と補いきれない部分があるのは仕方のない事ですが、補いきれない部分への不安が拭えることはないのです。

それでも車があると行動範囲がグッと広くなります。

単独での行動もしやすくなります。

大変なことも多いですが、世界が広がる事には間違いありません。

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